シンシアリー
「私が嫁いだこのエストゥーラ王国には、運河がありますね」
「はい。ありますが」
「この国には、主に運河を通して、世界の国々から様々な物資が届いていますね?」
「ええ。物資や食料、香辛料といった、暮らしに関わるものの大半が、世界中からここ、エストゥーラにやってきます。それらは運河を中継して他国へ届けられることもあれば、我が国へもたらされることもあります」
「主に使用料としてですね」
「そうです。運河を作るために膨大な人手や金がかかっていますから。それに、運河は他国にもつながっています。タダで使わせるわけにはいかないでしょう」
「それではこちら側が損をする一方になりますからね。当然の事ですわ。ところで、その支払い方法は、貨幣を使うか、貨幣の代わりにその品の一部が、代金として払われることもあるんですよね。“わが国側は暮らしに必要な物が手に入りますし、相手国側は貨幣を使わずとも運河を使用できる。双方にとって納得のいく取引方法なのです。”私は3ヶ月程前、デュ・ラスさんからそのように聞きました。覚えていらっしゃいますか?デュ・ラスさん」
「はい。ありますが」
「この国には、主に運河を通して、世界の国々から様々な物資が届いていますね?」
「ええ。物資や食料、香辛料といった、暮らしに関わるものの大半が、世界中からここ、エストゥーラにやってきます。それらは運河を中継して他国へ届けられることもあれば、我が国へもたらされることもあります」
「主に使用料としてですね」
「そうです。運河を作るために膨大な人手や金がかかっていますから。それに、運河は他国にもつながっています。タダで使わせるわけにはいかないでしょう」
「それではこちら側が損をする一方になりますからね。当然の事ですわ。ところで、その支払い方法は、貨幣を使うか、貨幣の代わりにその品の一部が、代金として払われることもあるんですよね。“わが国側は暮らしに必要な物が手に入りますし、相手国側は貨幣を使わずとも運河を使用できる。双方にとって納得のいく取引方法なのです。”私は3ヶ月程前、デュ・ラスさんからそのように聞きました。覚えていらっしゃいますか?デュ・ラスさん」