シンシアリー
『わたしのことを“お母様”と呼ばないでちょうだい。あなたの“お母様”はもう死んだの。そしてわたしはあなたの母親ではないのだから』
『だったら、どう呼べばいいのですか』
『そんなことも分からないの?他の者たちのように“公妃様”と呼ぶべきでしょ!』
・・・全く忌々しい・・・。
あの時の会話を思い出したアレッシアは、不満だらけの顔を見られないように、ゼノス大公の胸板に頬を当てて目線をそらした。
ゼノスは、そんなアレッシアが愛おしいと言う代わりに、彼女の艶やかな黒髪を優しく撫でた。
『だったら、どう呼べばいいのですか』
『そんなことも分からないの?他の者たちのように“公妃様”と呼ぶべきでしょ!』
・・・全く忌々しい・・・。
あの時の会話を思い出したアレッシアは、不満だらけの顔を見られないように、ゼノス大公の胸板に頬を当てて目線をそらした。
ゼノスは、そんなアレッシアが愛おしいと言う代わりに、彼女の艶やかな黒髪を優しく撫でた。