君の彼女を僕にください
「あれ?蒼、もう着替えちゃったの?」
教室に戻ると、執事姿の琥太郎が話しかけてきた。
「どうせ、お前はエロい事しか考えてないんだからな!」
そう言って、再び稜にたしなめされてる。
なんか息があって、いいコンビだよね。
それにしても、2人とも衣装が似合っててカッコイイ。
なんだかんだ、私のクラスの男子ってレベル高いみたいで、人気があるんだよね。
実際、そのせいでイケメンのコスプレを見ようと、ガチ混みなんだけど……
うちの学校、制服をデザイナーさんに頼んでるってのがウリだから、めちゃくちゃ可愛いの。
だから、オシャレが好きな人が集まってるのもあるかもしれない。
笑いながら2人と話してると、後ろから覆いかぶさる様な影が……
ーーえっ?!
「えーー、可愛かったのに脱いじゃったのー??」
「ムリムリ!!これ以上着てたら、精神崩壊するもん」
普通に答えたけど、声が上ずっていたと思う。
だって、私の顔のスグ横に悠真の顔があるんだもん!!
一気に体温が上がっていく。