君の彼女を僕にください


「あれ?蒼、もう着替えちゃったの?」


教室に戻ると、執事姿の琥太郎が話しかけてきた。



「どうせ、お前はエロい事しか考えてないんだからな!」


そう言って、再び稜にたしなめされてる。
なんか息があって、いいコンビだよね。

それにしても、2人とも衣装が似合っててカッコイイ。


なんだかんだ、私のクラスの男子ってレベル高いみたいで、人気があるんだよね。

実際、そのせいでイケメンのコスプレを見ようと、ガチ混みなんだけど……


うちの学校、制服をデザイナーさんに頼んでるってのがウリだから、めちゃくちゃ可愛いの。

だから、オシャレが好きな人が集まってるのもあるかもしれない。


笑いながら2人と話してると、後ろから覆いかぶさる様な影が……





ーーえっ?!






「えーー、可愛かったのに脱いじゃったのー??」



「ムリムリ!!これ以上着てたら、精神崩壊するもん」


普通に答えたけど、声が上ずっていたと思う。

だって、私の顔のスグ横に悠真の顔があるんだもん!!


一気に体温が上がっていく。





< 8 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop