お前の涙、俺だけに見せて
椛さんと和解してから、二日が過ぎようとしていた。
私はまだ、お父さんのことで悩んでいた。
もう、なにに悩んでるのかすらわからなくなってきはじめてるんだけどね。
「花、おはよう」
「おはよう、千秋」
起きてきた千秋に挨拶を返し、私は朝食を並べる。
ていうか、最近全然千秋の寝顔、見てないかも。
やっぱり自力で起きれるんじゃん。
あれはただの甘え、みたいな……?
「……花」
すると、千秋が険しい顔で私を呼んだ。
変なことを考えてたの、バレたのかな。
と思ったけど、千秋はなにも言わないでそっと私の額に手を当てた。
「お前、熱があるんじゃないか?」
「さぁ?」
「さぁって……」
だって、わからないものはわからないんだもん。
千秋はせっかく座ったのに、立ち上がって体温計を取ってきてくれた。
「準備はいいから、測れ」