ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「さあ、広海君の話はこれまでにしよう。君の実験はまだ半分が終わっただけだ。残りの半分、所長の実験の方に頭を切り替えようじゃないか」
そうだった。所長の事がすっかり頭から遠ざかっていた。と、教授が背凭れから体を起こして控え室の方を向いた。
「おーいミライ君、お茶を二つ持ってきてくれ」
と教授が呼びかけた後、暫らくしてミライがお盆を持ってテーブルの横へやってきた。とミライがちょっと屈みながら、小振りの茶碗を載せた受け皿を、しなやかに掴んで静かに教授と僕の前に置いた。
「君もそこへ座りなさい」
と、ミライが言われるまま僕の横に座った。
(ミライの実験は、まだ続くんだよな)
でも、これから一体どうしたらいいんだろう。さっぱり道筋が見えてこないよ。
「さてさて、所長も大変な事になったな」
と身を乗り出してお茶を啜る教授。
「そうですね…」
何しろテレビ沙汰になってるんですからね。
「捕まってるんでしょうか、所長」
事故を起こしたロボットの開発者だ。タダでは済まないだろう。
「私も今回は考えたよ」
と背凭れに体を預ける教授。
「え?」
何をですか?
そうだった。所長の事がすっかり頭から遠ざかっていた。と、教授が背凭れから体を起こして控え室の方を向いた。
「おーいミライ君、お茶を二つ持ってきてくれ」
と教授が呼びかけた後、暫らくしてミライがお盆を持ってテーブルの横へやってきた。とミライがちょっと屈みながら、小振りの茶碗を載せた受け皿を、しなやかに掴んで静かに教授と僕の前に置いた。
「君もそこへ座りなさい」
と、ミライが言われるまま僕の横に座った。
(ミライの実験は、まだ続くんだよな)
でも、これから一体どうしたらいいんだろう。さっぱり道筋が見えてこないよ。
「さてさて、所長も大変な事になったな」
と身を乗り出してお茶を啜る教授。
「そうですね…」
何しろテレビ沙汰になってるんですからね。
「捕まってるんでしょうか、所長」
事故を起こしたロボットの開発者だ。タダでは済まないだろう。
「私も今回は考えたよ」
と背凭れに体を預ける教授。
「え?」
何をですか?