夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
私は知ってる。
護れなかった時の辛さや苦しさを……。
もしもまた護れなかったら、今度はヒナタちゃんやヒカル君まで危険に晒す事になる。
諦めないという気持ちが、正義感が、時に大切なものを失うという現実を誰よりも知っていた。
それに……。
「私はっ、そんなに強くないの……ッ。
弱くて、汚くてっ……醜い!
こんな心で、誰も護れる訳ないじゃない!!」
涙が地面に落ちると同時に力が抜けて、私はその場にペタンッと座り込んでいた。
”ユイ、強く生きてね。
寂しい時は、俯かないで空を見上げて?
例え孤独を感じても、独りだと思わないで?”
ーーもう、無理。
今まで何度も支えてくれたリディア母さんの言葉を思い出しても、俯いた顔を上げる事が出来ない。