赤い華



気付けば私もお兄ちゃんも裸体で私の身体にお兄ちゃんが絡み付いた状態になった。今までに感じたことのないほどの熱が私の中を埋め尽くしていた。




『何で…………こんなこと………するの?』



話すことさえも困難なくらい息が切れ、ようやく出た言葉だった。お兄ちゃんは冷たい目で私に言葉という凶器を投げつけた。





「誰のおかげで生きていれると思ってんの?親父が働いてるからだろ。だったらこれくらいのことは当たり前だろ。恨むならお前のお母さんを恨めっ!
金のためには手段を選ばない、どうしようもない女だ。」




お兄ちゃんの言葉は止まることなく続いた。




「最初妹が出来るって聞いたとき性欲発散になる、って思ってたらただのガキで。
まぁ今は身体も一人前の女性並みだし、顔も悪くねーし。感謝しな、毎週抱いてやるからよ。」




 
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