【完】愛して...

「どうしてぇ、尊の存在を?」

雫が鋭い目付きで親父を見る。

そうだ、尊の存在を知らなければ調べようと思わなかったはず。

「それがな、翼がたまたま街で見つけたそうだ。夜と依に挟まれ、買い物してるお前らを。」

あの時か。

翼さんなら尊を男と間違えるような事はないな...

「それで、その子は榊組の若のだったと?」

チッ

そこまで調べがついてんのか。
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