【完】愛して...

俺達は立ち上がり襖を開けてこの部屋を出ようとする。

「碧。」

早く尊の所に戻りたい。
そう思っているのに親父に呼び止められる。

「チッ...なんだよ。」

先程から舌打ちが止まらない。

「お前、榊組どうするんだ?」

そんなの、

「潰す。あの野郎は許さない。」

怒りのこもった声で親父に言う。

「そうか。早く行ってやれ。」

てめぇが呼び止めたんだろうが!

心の中で親父に毒づき、踵を変え走る。

< 355 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop