嫌いなアイツとの恋愛のやり方
ただいま、と一言発して片手には食材を、もう一つの手は私の手を握ったまま。

「ちょ、ちょっと待ってってば!」

繋がれていた手を強制的に振り解き彼を見る。

「もう… 意味がわかんない…… なんでこんな事するの?」

呆然と立ち尽くす私に対して彼は食材を机に置くとソファーに腰を下ろした。

右手をあげ私を手招きしてはソファーをトントンっと叩く。

隣に座れと促しているんだろうか。

彼の目線がなんとも真剣に見えたからなのか、私はその言葉に従い微妙に距離を置きながらも座った。
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