嫌いなアイツとの恋愛のやり方
「い、五十嵐くん!?」

彼は怒るわけでもなくただただ下を向いている。

その彼の目線を辿れば私とぶつかった際に落ちたであろうコンビニのビニール袋。

その中身はこれから食べるはずであったであろう弁当がグシャッと無様な姿になっていた。

「あ… あの…… これって夜ご飯、ですよね?」

「はぁ〜…… 」

大きめの深い溜息で彼はやはり怒っているのだと確信した。

彼はその弁当が入った袋を手に持ち、特に何も発する事もなくこの場を過ぎようとした。

「あっ… ちょっと待って! あの、もしよかったら……___
< 53 / 156 >

この作品をシェア

pagetop