嫌いなアイツとの恋愛のやり方
「まぁいいじゃない! 結果あったんただし。ね?」

なんて宥めてみるものの、彼は微動だにせず何か考え込むように眉間にシワを寄せている。

だから、怖いんだって、それが。

「……悪かったな」

そんな顔から発した言葉はまさかの、これ。

一瞬 聞き間違えかな?と彼の顔を見ると、先程の眉間のシワは消えて少し優しい表情をしていた。

「俺のせいでトバッチリ受けて。申し訳なかった」

まさか彼から謝罪の言葉をもらうなんて予想だにしてなかったから。
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