嫌いなアイツとの恋愛のやり方
「だって… 言っても仕方ないでしょ?」

預けたかどうかなんて田内さんには関係のない話だろうし。

「預けておいてちゃんと確認してなかった私も悪いし…… 」

もし仮に無くしたのであれば責任は私にあるんだし。

「それに五十嵐くんがそんなミスするはずはないかな、って。 だから五十嵐くんを探してたのに田内さんに捕まってしまって…… 」

てへ、なんて苦笑いする私に対して何も受け答えせず聞き入っている彼。

その後の沈黙が、微妙に怖いんですけど。
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