闇にのまれた光
正体
パサッ
魔法で体を浄化した私は服を着替えてソファに横たわった。


『……どうだ。これが私だ。』
目の前には複雑な顔をする5人。
ハク「どうと言われても……な。」
クロ「力を使わずにあれだけの力を出せるとは思ってもいなかったですなぁ……」

『私は血を見ると興奮する。私が殺した者の血が嬉しくてしょうがない。
狂っているだろう?……逃げたくなったか?帰りたくなったか?』

アイン「いーや。
どの女よりお前がいいって思っちゃったっすよ」
カレン「貴方がいいわ。」

フィア「もっと早くに貴方に出会えたらと後悔しています。」
クロ「今までもこれからも気持ちは変わりませんぞ。」
ハク「ついていかせてくれ、月羽。」


『はっ……。お前らもイカれている。』
カレン「イカレててもいいわ。貴方のパートナーなんだから。」

『……っはっ……そうか……もう寝かせてくれ。入れ、お前ら。』

カレン「おやすみなさい月羽。」
フィア「おやすみなさい。」
クロ「また明日お会いいたしましょう」
ハク「また明日。」
アイン「いい夢を。」

『クロ、すまない、少し残ってくれないか。』
クロ「あ、ええ。」

『他はもう寝ろ。異空間を用意したから。』

クロだけを残し不安そうに異空間へ移動した四人。

『……その、だな。』

クロ「聞かれたくない話なのですな?」
そう言ってクロは結界をはってくれた。
結界は防音と、視覚を散乱させる役目を持っている。


クロ「さぁ、どうぞ。」
ソファに座ったクロを合図に、私は少し話し始めた。
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