失恋の傷には媚薬を
バタバタ、と
二人とも無意識に急ぎ足だ
雪崩れるようにベッドへ倒れこむ
唇を交わしながら
お互いの着衣を脱がしにかかる
ここはラブホテル
いつもなら利用しない場所だが
私も亮平さんも、待てなかった
『亮平さんっ、好き…好きよ』
「俺も。楓が好きだ、愛してる」
お互い何度も愛を交わし
何度もキスを求め、何度もキスをする
触れなくても
私の中は潤っていた
早く、欲しい
そう思ってしまう
「楓…、我慢できねーわ」
そう言うと
亮平さんのモノが私の中へと入ってきた
カラダに電気が走り
自然と声が漏れてしまう
それでもキスを求める
亮平さんにしがみつくように抱き合う