失恋の傷には媚薬を


「それからは何もなく、俺も忙しくて忘れていたんだ。1ヶ月経った頃だったかな、たまに行くbarがあって、そこに行くと彼女がいた…だいぶ酔っ払っていてあぶねーな、と思っていたんだけど、男と一緒にいたんだ」

「男は俺とあまり変わらない年齢だと思う、スーツ姿だったな…、あ、でも二人とも結婚式の帰りっぽかったな」



結婚式の帰り?
式に出席するような知り合いがいたの?
それにも驚くが
一緒にいた男が気になる



「俺を見るなり絡み出して…連れの男が止めていたけど、まぁ、酔っ払いだからな。すみません、てなんども男は謝っていたな」


その男の人、
多分、とてもいい人なんだろうな
話を聞くだけで
姉の彼氏…か、近い存在だったのだろう

< 296 / 362 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop