失恋の傷には媚薬を


引越しの準備が
なかなか進んでいない

実家住まいの私は荷物が少ない
でも一人暮らしをしている達彦は
忙しいのもあり
なかなか荷物も多い



『私、手伝おうか?』



その言葉は言葉の通り
達彦と二人で作業をするはずだった
なのに、達彦はいない

さっきまでいたが
スマホが鳴り
達彦は行ってしまった

取引先からの呼び出しらしい
夕方には戻るから、と言っていた
それまで一人で作業をしなければならない


『仕方ないか…よし、やっちゃおう』



段ボールを組み立て
本を詰めたり、シーズン外の服を詰めたり
結構、大変な作業だ
黙々と作業を進めていき
ある程度、片付けられたかと
ひと休みをすることにした

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