失恋の傷には媚薬を



どうしようか、
どうしたらいいのか悩んだ
たくさん悩んで
たくさん泣いた

でも、見なかった事にはできなかった




「どうした?珍しいな」



そうなんだ、珍しい
私が今日会いたい、と達彦に連絡をした
達彦の会社の近くのカフェ
そこで待ち合わせをした



『これ…。誰の?』



そう切り出した私
達彦の目の前には
この前、ソファで見つけたピアスの留め具
それを見た達彦は一瞬目を見開いた



「あ、姉貴のかな?前に荷作り手伝いに来てもらったから」



達彦に彩ちゃんというお姉ちゃんがいる
とても私を可愛がってくれている
だから、知ってるんだ



『彩ちゃんはピアスしてないよ、金属アレルギーだからアクセサリーもしない』

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