Marriage Knot

会社では、いつも事務作業に追われ、電話対応にパソコンでの作業、書類づくりが間に合わなくて残業することもある。それでも、たまに受付で桐哉さんに面会するお客様を見かけたり、社報で彼の写真とあいさつを眺めたり、上司が彼のうわさをしたりするとき、改めて彼はすごい人なのだと現実に引き戻される。けれど、そんな彼の「素」を知っているのは私だけなのだ、と少し鼻が高いこともある。
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