* switch *

ドキドキ…

翔君が私になっている…しかもこのタイミングで…

「///え…俺酔ってる?目の前に俺が見えるんだけど…」

「翔君、ごめんね…私の媚薬のせいなの…」

「ちょっと待って…俺の顔で月夢ちゃんの話し方って…頭がおかしくなりそう…しかも頭がグラグラしてるのは、これ月夢ちゃんが酔ってる症状?やば、余り脳が働かない…」

「翔君 お酒強いんだね…全然こっちは普通だよ…」

ピンポ~ン…

「えっ?こんな時間に誰?」

モニターを見ると…エントランスにお兄ちゃんがいる?

「えっ何で?お兄ちゃんがいるよ…どうしょう?」

「結弦早いな。とりあえず、俺を月夢ちゃんの部屋に運んで…多分上手く誤魔化すから…」

「わかった…私持てるのかな?やってみるよ…」

私になった翔君を抱き上げ お姫様抱っこをする。軽く持ち上げる事が出来る…翔君って逞しいんだ…男の人ってすごい…

だけど こんなハズじゃない事態が 次から次と起こり頭はパニック状態。

またチャイムが鳴る。モニターを見て、オートロックを解除して急ぐ。

「私 翔君になりきる自信なんてないけど…たぶん後1時間位で元に戻るから、翔君頑張って!」

「わかった。月夢ちゃんの凄い媚薬 この際楽しんで堪能するよ…」

クスクス笑う私の姿の翔君…私は自分が笑っているのが 夢の中にでもいる様に感じながらも お兄ちゃんにどう接するか冷静に考えた…翔君として接する為に…




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