* switch *
会社を出ると翔君がいた。

「月夢ちゃんお疲れ様。さて、どこで話そうか?うちに来る?」

内容が内容だけに 外で話辛いから お言葉に甘える事にした。

「翔君ごめんね。お家にまで押し掛けちゃって。」

翔君のマンションに入って言う。
///また来ちゃった。私 図々しいかな?

「月夢ちゃんだから いいんだよ。」

「ありがとう。翔君…昨日はごめんね。」

「昨日、あれから結弦に告白でもされた?」

///ドキドキ…

「何でわかったの?」

「ん…長年の付き合い?あいつ彼女いるにはいるけど、いつも本気じゃないし、扱いが月夢ちゃんにだけ別格だからね。」

「そっか、翔君は知ってたんだ。私昨日聞いて ビックリとどうしょうが一緒になってパニックになっちゃた。今朝も一人で早く家を出て、お兄ちゃんを避けちゃった。」

「結弦、朝からショックだったろうな…」

本当だ、お兄ちゃんの事まで頭が回らなかったよ…

「でも、誰とも付き合うな、結婚するなって。俺が一生一緒にいてやるって言われて…私困るよ。お兄ちゃんは好きだけど、恋愛感情の好きじゃないから。」

「結弦には 月夢ちゃんは特別過ぎるから、月夢ちゃんに男の影が許せないんだよ。」

「……」

「月夢ちゃんは彼氏が、欲しい?」

「///うん、彼氏が欲しいじゃなくて 好きな人と付き合いたい。」

「///俺じゃ ダメ?」

「///えっ?」

「俺が彼氏になって 月夢ちゃんを守ってあげる…どう?」

「翔君どうして?好きな人がいるって言ってたじゃない?」

「///その好きな人は月夢ちゃんだから…」

「ホントに?嘘…私を助けたいからの嘘でしょ?」

「そんなの、好きじゃなきゃキスしないし…俺 その事だけは嘘ついたよ。好きな子にキスしたいからね。」

「///ほんとは…私も翔君が好きなの…」

「///マジか?」

翔君が私を覗きこみ、少し屈んで聞く。

「///翔君が昔から大好きなの…」

「///月夢…俺の彼女になって。」

「///うん。私も翔君が彼氏になって欲しい。」

翔君に肩を抱きしめられて

「俺 月夢限定でキス魔だから…」

ドキドキが止まらないけど、翔君がキスをしてきて、キスはドキドキ以上に止まらなかった…

「俺、月夢ちゃんの唇も堪らなく好き…誰にも奪われないでね…」

お兄ちゃんの事を忘れちゃうほど、翔君との甘々な時間を過ごして…

「///ねぇ月夢を家に帰したくないんだけど。」

「///それはダメだよ。でも私も本当は家に帰りたくない。」

「わかった。今日は帰すけど 俺結弦に月夢と付き合う事を報告してから 一緒に住もうか?」

え、いきなりの展開に付いていけないけど、お兄ちゃん許してくれるかな?

多分難しいと思うけれど…翔君と一緒にいたい私は お兄ちゃんと話し合いを頑張ってしないと 何にも始まらないと思い、今日は大人しく家に帰る事にした。


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