ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
ぷりぷりの海老餃子にジューシーな肉汁が食欲をそそる叉焼包(チャーシュパウ)と言った飲茶がテーブルを彩った。

二人で取り皿に盛りながら高級飲茶を楽しんだ。

「いつなら空いてる?」

「・・・お付き合いは出来ません…世界が違い過ぎます」

「ガード固いな…」


それは自分が傷付かない為の自己防衛。
いつも主役の彼には脇役の私のキモチなんて分からない。

「友達から始めるとかでも無理?」

「友達?」

「こうして会って、他愛もないお喋りをして…ご飯を食べるだけだ…俺は君と接点が欲しい」


何だろう…
彼の切羽詰まった声を訊くと妙に心臓の鼓動が高鳴り、切ないキモチが心に広がっていく。
昨日と同じで心臓だけが別の生き物のように反応する。

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