ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
手ごろな大きさの木製のトレーにのせて、お粥とリンゴを寝室に運んだ。

「伊集院さん…夕食が出来ましたよ」

彼は目を開けた。
でも、その瞳は高熱に魘され、とろんとした光を宿していた。

「香波?」

彼は私のコトを香波だと思い込んでいる。

かなりの重症だ…大丈夫か??

「私は・・・」

「何?」

「夕食ですよ…」

「夕食?」

「貴方の為にお粥とリンゴを剥きました…食べて…」

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