誠の華−ヒルガオ−
「山崎さん!」
「島田さん!」
私と数馬の声が重なった。
「遅くなってすいません。助太刀します!」
島田魁も山崎同様に新撰組の諸士調役兼監察方である。
二人は目にも留まらぬ速さであっという間に半分以上の忍びを倒してしまった。
こうしちゃいられない。
「数馬、私達も行くよ!」
「いざ!!」
一方、永倉と凛は激しい攻防戦を繰り広げていた。
「俺はお前を一生許さねえ。必ず俺の手で祀ってやる」
「へぇ、あんた私を殺せるの?たしか何て名前だったかしら……喜助…喜助か。喜助が命懸けで守った私の命をあんたは殺せるって言うの?親友だなんて口先だけみたいね」
高笑いをする凛に挑発されて剣にブレが出始めていた。
「(畜生!!こんな挑発に俺は…!!)」