誠の華−ヒルガオ−




大和行幸とは天皇が自ら兵を率いて攘夷を実行し、孝明天皇が石清水八幡宮へ行幸する際に大阪城にいる将軍、徳川家茂に節刀させて幕府も攘夷を行うしかないという状況に追い込むことである。



また節刀とは天皇が出征する将軍に持たせる任命のしるしである刀のこと。



その刀は任務が完了すると再び天皇に返される。



「成る程な」



短く言った土方の顔には、笑みが浮かんでいた。


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