誠の華−ヒルガオ−



「あーーーーーー!!!!!お前はあの晩の奴じゃねえか!!!!」



ぶすっ



驚きすぎて箸を裕次郎に向けるが思いの外俺たちの距離は近くてそれは裕次郎の頭に突き刺さった。



「いって!!!」


そんな事はどうでもいい。



「お前なんでここにいるんだよ!」


「何でも雪に助けてもらった恩返しをしたいみたいですよ」


そんな俺の疑問に機嫌が悪そうに答えたのは向かいに座る総司。



「しかもそいつは意外と腕が立つから一番組に配属されるし常に雪にベッタリして……」



ブツブツと文句を垂れる総司に機嫌が悪い理由を察した。



< 87 / 258 >

この作品をシェア

pagetop