内実コンブリオ
自分は自分のことを「何もない」人間だと笑っていても、自分の知らない「何か」で側まで来てくれる人がいた。
それなのに自分は、そういった人たちを避けてしまった。
何故、そんなことをしてしまうのか。
自分でも何となく、解釈は完成させている。
嫌われるのに慣れすぎて、好かれることに戸惑っていたんだ、きっと。
これはあくまでも、解釈であって、自分の思い込みに過ぎない。
最近、少しずつ気付かされていることだ。
でも、この思い込みを拭い去る対処法が、未だにわかっていない。
こんな自分は、一体どうしたらいいのだろう。
とりあえず、自分の足元から続く道を、再び歩くことにした。
そうして、自分は次の駅を目指した。
今日、栗山くんとの待ち合わせ場所にもなっている、自宅の最寄り駅に降りたのは、午後4時半のことだった。
落ち合う約束をしたのは、彼の仕事終わりだから、まだまだ時間はあるはずだ。
少し自宅に戻って、昼寝を軽くしてしまっても、構わないだろう。
一度、帰宅することにした。