内実コンブリオ

「そっか…みんな、一緒なんだ…」



それまでしても、一緒に居たい、何かがあるのだ。

自分には、まだ予想もつかないけど。

冬の田園風景を携帯の画面に収め、またしばらく、自分はそれを眺めていた。

やっぱり好きだから。

ビルやコンクリートの人工色でいっぱいの風景なら、自分は自然色でいっぱいの方が良い。

素朴な全てがいつでも自分の記憶、自分自身をも呼び覚ましてくれる。

ここに辿り着いたのも、車窓から眺めていた自分が、惹かれていたからかもしれない。

素朴でも、だからこそ惹かれた。

この風景を好きだと言う自分のような人も居れば「田舎臭い」と言って、顔をしかめる人だって居るんだろう。

人の感性だって、いろいろだ。

中学時代に、自分が所属していた美術部の顧問だって言っていた。
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