笑いたい。
チュンチュン

「おはよー花梨!」

「おはよ、冬華」

冬華は、私と一緒のE組。香恋はC組だけど。

んー、それにしても眠い。

朝に弱い私は教室につくなり、机で寝る体制に入る。

「バカ〜!何やってるの?」


え?寝るんですけど…と内心ツッコミながら冬華を見つめる。

「ね、そんな怖そうな顔しないで!ね、花梨ちゃん!」

怖そうな顔って……そんな?なの?

「で、なに?」

「いや!大ニュースだよ!奏汰が、また告られんだって…。どうしよう…。」

また…か…。


奏汰は私の幼なじみ。
うざい。うん。とにかくうざい。

「知らないよー。さっさと告らない自分が悪いんでしょ?」

「そーだけど…。」


キーンコーンカーンコーン

ナイス!チャイム!
冬華は仕方がなさそうに、席に戻る。

えっとー、1時間目は数学か…。

隣の席に視線を向ける。

さっきまではいなかった席にいつ間にいたのか、眠そうなやつがこっちを見ていた。

「はよー。」

だるそうな声が聞こえる。

「おはよ、奏汰。今日も朝練?」

奏汰は、黒髪。だけど、前髪に青いメッシュを入れてて、少しだけ不良っぽい。しかも背が高くて、カッコイイ。いい感じに制服を着崩してる。運動も勉強もできる。女子からは相当モテてると思う。

ってなんでこんなに褒めてんだろ?
でも、コイツは性格がチョー悪い。

「あたりめーだろ?バスケは毎日の練習が大事なんだよー。」

「そっか…。」

私もやってたな、朝練…。

「お前、今去年のこと思い出してただろ?」

うっ…。図星。

「な、わけないでしょ?それより、授業始まるよ!早く数学の教科書だしたら?」

「図星かぁー。教科書なんてもってねー。借りてくるわー。」

は?今、始まるって言ったばっかだよ?バカなの?
そうだった。バカだった。

「ま、お前は去年のこと思い出して、メソメソしてれば?」

教室をでる間際に言った。

メソメソなんか…。

そう、私は卓球部に入部する前、バスケ部に所属していた。成績の低下、私にはハードすぎる練習、顧問の嫌がらせ。それを理由にやめた。

ううん。違う。それはただの表の理由で…
理由は別にある。

前のクラスで授業があと少しで始まるっていうのに、のんきに話してる奏汰。目の前にいるのは……


_____「茜」

鈴川茜。

バスケ部キャプテン。とってもカッコよくて、背が高い。栗色のふわふわした髪で、2重でキレイな茶色の目をしてて…。

(笑った…)

茜の笑顔を見る度胸が痛い…

それに、奏汰に笑顔を見せてるかわいい女の子。


____「杏美」

村瀬杏美。

色白でかわいい。台湾とのハーフで、運動神経が抜群。小動物、まるでリスみたいで…みんなの人気者。

前は…1年前までは親友だった…のに。
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