華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~
「ソフィア様、どうしましょう……」

「どこか弔うことができる場所はないかしら?このままでは可哀想だわ」

「お墓、ということでしょうか?早急に見つけて参ります!」


ナディは足早に部屋を出ていく。

私はひとり、無残に死に絶えた亡骸を前に、悲しみと怒りの涙を流した。



……私のせいで、罪もない命が簡単に奪われてしまった。

許せない。
こんな姑息で残忍な手を使うなんて。

やるなら堂々と私の命を狙えばいい。
どうして周りに危害を加えるようなことばかり……!!


「ああ、もう……っ!!」

不甲斐ない。
なにもできない、守ることすらできない自分に嫌気が差す。

――あのとき。

あのとき素直に処刑されていれば、こんなことにはならなかったはずなの。
苦しんで悩んで、そして茨の道に進む必要なんてなかったのよ!!


「ごめんなさい、ごめんなさい……!!私のせいでみんながっ……!!」


許してくれるなんて思っていない。
私のせいで犠牲になったこの子には、私の声なんて届くはずもない。


でも謝らずにはいられなかった。
その言葉を出さなければ、自分がどうにかなりそうで仕方なかったから。
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