華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~
「これは……!」

「……っ」

王子は眉間に皺をよせ、私を見た。

なるべく穏便にことを済ませたかったのに、よりによって王子に見られてしまうとは。

隠していた罪悪感からか、思わず目を逸らす。


「これは、……ソフィアの仕業ではないな?こんな残忍なことをソフィアがするはずはない。誰がやった?」

「そんなの知っていたら、こんなことにはなっていないわ」

「ということは、前からこんな嫌がらせを……?」

「ここまで酷いのは今日が初めてよ。でも細かな嫌がらせはあった。ナディが階段から落ちたのも、誰かに突き落とされたと言っていて……」


こうなってしまった以上、もうすべてを話すしかないと思った。

隠したって隠しきれない。

それにエリスの件もある。
よく考えれば危険なのは私だけじゃない、王子も同じことだろう。

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