華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~
その言葉に王子はフッと笑った。
特別面白い話でもないのに、笑われる意味がわからない。

「目的って、簡単じゃないか。ソフィアとの距離を縮めていくためだよ。関わりがなければこの距離は広がったままだろう?だからここに来ている。私ももっとソフィアのことを知らなければならないし、ソフィアも私を知るべきだ。でなければ先へは進めない」

「私はあなたのことなんて知りたくもない。贈り物も訪問も迷惑なだけよ!」

「そんなことを言ってもソフィアはもう私の妻だ」

「でも側妃でしょう!?」

「いずれ正式なものになる」

私の反論は、すべて返されてしまった。

言葉に詰まる。

王子はさらに言葉を続けた。


「諦めろ、ソフィア。今のお前にはもうどうしようもできない。諦めて私を好きになれ。そうすれば気も楽になるぞ?」



気が楽になるわけないじゃないの……!
どうやったらそんな理屈が生まれるのよ!!

返事もせず、ただ王子を睨んだ。

言葉で返すより態度で示したほうが、王子には効果的だと思ったから。

しかし、当の本人は私を見てさらに笑みを浮かべた。

まるで遊ばれているみたいで、イライラは募る。


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