華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~
「いいね、その表情もたまらない。お前が反抗すればするほど、私の心に熱が帯びる。強がったお前を、私の腕の中でとろけた姿に変えたくて仕方なくなる。早く落ちてこい、私の下へ」

「……っ!」

よくもまあ恥ずかしげもなく、そんな台詞を言えるものだ。

心臓が激しく打ち鳴らす。
これ以上この話は続けられたら、私の気力が持たない。

「も、もういいわ!この話は終わり!」

そう吐き捨て、体温の上がった顔を見られたくなくて、横に背ける。

「では、今日はこのくらいにしておこう。また明日」

王子はそう私に告げて、席を立つと部屋から出ていった。


王子がいなくなってもなお、私の心臓は早鐘を打ち続けたまま、顔だって火照って熱い。

なかなか落ち着くことがない。


どうしよう、どうやったら王子に勝てるの?

反抗は逆に手玉に取られてしまう。
怒れないように持っていかれてしまう。

私は王子なんて好きにならない。
王子に落ちることなんてあり得ないのよ。


……なのに、どうして。
なぜ、こんなにも心の中がざわざわとうるさいの。


その日の夜は、一睡もできなかった。


落ち着かない心の中。

まるで嵐が吹き荒れているようだった。
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