華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~
その間にも、私たちの前に茶とお菓子が置かれる。
白いカップに入れられた薄い琥珀色の表面から、甘い果実の香りと共に湯気が仄かに上がっていた。
「さあどうぞ、召し上がって」
カップを手に持ち、口元へと寄せる。
飲む前、再度匂いを確認した。
さすがにもう嫌がらせはないと思いたいが、念のため。
……とはいっても、あからさまにやるのは失礼にあたる。
なるべく自然に、周りには気づかれないようにやったつもりだった。
だがエリスはフッと笑いながら声を漏らすと、私にこう言う。
「心配なさらなくて結構ですわ、ソフィア様。毒など入っておりませんから」