華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~
「それよりもソフィア様、ここでの生活は少しは慣れました?」
「え?……ええ、まあ。初めよりは」
「牢での生活に比べたら、雲泥の差でしょう?大変でしたわね、ソフィア様はなにも悪くないですのに」
「仕方ありません、一族の愚行が招いた結果ですから。自身も罪を償って当たり前のことです」
「まあ、しっかりとなさられているのね。さすが王女として生まれ育っただけありますわ」
終始エリスは穏やかな口調でそう話すが、どうも私には言葉の節々に棘があるように感じて仕方なかった。
しかし、それは私がエリスを危険であると感じてしまったことにより、穿った見方になってしまっているのだと、なるべくそれを出さないように受け答える。
「そして、アレクとは上手くいっておりますの?」
その名にピンと来なかった。
返答に困っていると、エリスは「ああ」と言って、私が答えられない理由に気づいたのか軽く頷く。
「ごめんなさい、私はいつもこう呼んでいるから何気なく言ってしまったけれど、あなたには馴染みがないわよね。アレクとは王子の名称よ。アレックスだからアレク。ここでは王子と呼ぶべきだったわね」
はあ、と気の抜けた返事をする。
エリスは王子と従妹にあたる人物。
幼い頃から知っている仲なのだろうし、そう気軽に名を呼ぶことも変ではないが……。
「で、どう?上手くやれていらっしゃるの?」
「……それは」
「その反応を見るに、まだまだ先は長いようね。彼はとてもいい人よ、そんなに身構えなくても大丈夫。きっと良くして下さるわ」