華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~
それから2日、王子は私の部屋には来なかった。
その2日間は、いつも訪れる時間辺りまで廊下の物音に耳を傾けたり、そわそわして立ったり座ったりして過ごす。
途中ハッと我に返って、なにをしてるんだろうと自分自身に呆れて、ベッドに潜り込む。
けれどやっぱり足音に耳をすませ、なかなか寝つくことができなかった。
自分でもおかしいと思う行動。
気にする必要なんてないのに、どうしてこんなに気になって仕方ないのだろう。
彼は王子だ。
肩書があるだけに、毎日決まった時間に公務が終わるというものでもないから、たまたま来なかったこの2日間は、忙しくて訪れる暇もなかったのかもしれない。
正直、毎日律儀に来ていたことが不思議だったくらいで。
けれど、来れないなら来ないなりに、ひと言誰でもいいから伝えておけばいいのに、と思う。
こっちはいつ来るのかと、無理に起きて待っているというのに。
……って、別にそんな気を遣う必要なんてないのよね!
本当、なにを考えているのかしら、私。
……まるで、来ることを期待しているみたい。
その2日間は、いつも訪れる時間辺りまで廊下の物音に耳を傾けたり、そわそわして立ったり座ったりして過ごす。
途中ハッと我に返って、なにをしてるんだろうと自分自身に呆れて、ベッドに潜り込む。
けれどやっぱり足音に耳をすませ、なかなか寝つくことができなかった。
自分でもおかしいと思う行動。
気にする必要なんてないのに、どうしてこんなに気になって仕方ないのだろう。
彼は王子だ。
肩書があるだけに、毎日決まった時間に公務が終わるというものでもないから、たまたま来なかったこの2日間は、忙しくて訪れる暇もなかったのかもしれない。
正直、毎日律儀に来ていたことが不思議だったくらいで。
けれど、来れないなら来ないなりに、ひと言誰でもいいから伝えておけばいいのに、と思う。
こっちはいつ来るのかと、無理に起きて待っているというのに。
……って、別にそんな気を遣う必要なんてないのよね!
本当、なにを考えているのかしら、私。
……まるで、来ることを期待しているみたい。