ひとはだの効能
まだテラス席でアルと一緒にいる莉乃ちゃんに先にコーヒーをサービスし、店内に戻る。
「コーヒーいかがですか」
「ありがとうございます。いただきます」
テーブルにコーヒーのカップを置くと、菅井さんは恐縮したように肩を竦めた。
「あ、これ」
香澄さんがいち早く気づいてくれたのが嬉しくて、つい口元が綻んでしまう。
「そう、こないだの……」
「コロンビア・アンジェリカ、でしたよね? 俺もいただきました。好みの味で美味かった」
俺より先に、菅井さんが口を挟む。彼からこのコーヒーの名前が出て、一瞬固まった。
「ひょっとして、香澄さんの会社のコーヒー好きの人って……」
「そうそう。あれ菅井のことなの。案の定気に入ってくれて、会社に二人でこっそりストックしとこうかって」
「ね?」と菅井さんの顔を無邪気にのぞき込む香澄さんに、ちり、と胸の焼け付く想いがした。
「コーヒーいかがですか」
「ありがとうございます。いただきます」
テーブルにコーヒーのカップを置くと、菅井さんは恐縮したように肩を竦めた。
「あ、これ」
香澄さんがいち早く気づいてくれたのが嬉しくて、つい口元が綻んでしまう。
「そう、こないだの……」
「コロンビア・アンジェリカ、でしたよね? 俺もいただきました。好みの味で美味かった」
俺より先に、菅井さんが口を挟む。彼からこのコーヒーの名前が出て、一瞬固まった。
「ひょっとして、香澄さんの会社のコーヒー好きの人って……」
「そうそう。あれ菅井のことなの。案の定気に入ってくれて、会社に二人でこっそりストックしとこうかって」
「ね?」と菅井さんの顔を無邪気にのぞき込む香澄さんに、ちり、と胸の焼け付く想いがした。