夢から醒めた夢



「乗り気も何も、私は乗り気じゃないです」

『なんだ。じゃあ、心配することないな』



心配ってなんだ。

私が大貴と逢おうが、この人には関係ないことだ。

逢わないと言われる筋合いもない。



『だけど、そうだな。大貴と連絡取らなくていいから』

「は?」



何でそんなこと、アンタに決められなきゃいけないの?



「別に、どうでもいいじゃん」

『イヤ、ダメだ。大貴と……イヤ、他の男と関わるな』

「それこそ、私の勝手。あなたには関係ない」



そう言うと、なぜか鼻で笑われる。

笑われることだろうか。



『まぁ、いい。明日、そんなこと言ってられなくなるから』



そんなこと言われると、逢うのが怖くなってくる。



『逃げるなよ?』




< 48 / 140 >

この作品をシェア

pagetop