夢から醒めた夢



結局私は、流されるままにヤってしまった。

あれだけ菜緒に逢わない、ヤらないとか言っておきながら流されるって……。

ダメすぎる。

前回同様、朝起きたら裸ではあるけど、綺麗になっていた。

ただ前回と違うのが、彼が私を抱きしめるようにして眠っていたこと。

そのため、身動き一つ出来ない。

裸のままだから、下手に動けない。


どうしてこういう状況になっているんだ。

逃げられないようにするためだろうか。

別に、彼にとってどうでもいい女のはずなのに。

……自分で言っていて虚しくなるけど。



「今日はいた」



急に声がして驚いた。

見ると、彼がぱっちり目を開けていた。

かと思えば、もっと近づいてくる。

彼の腕どころじゃなく体が、私の体に触れている。

ドキドキするけど、人肌が気持ちいいとさえ思ってしまう。

ヤバイ、朝から変な感覚になってくる。

なのに、彼は離れてくれない。




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