結論、保護欲高めの社長は甘い狼である。
「綺代ー! ちょっと、寝てるのー!?」
階段の下から慌ただしげな声がして、仕方なくむくりと起き上がった私は、ドアから顔だけ出して返事をする。
「なにー?」
「今、社長さんが来てくれたのよ! あんたが風邪ひいてるからって、わざわざお見舞いに」
お菓子かなにかが入っていそうな手提げ袋を掲げるお母さんの言葉で、残っていた怠さが一気に吹き飛ぶ。
「……えぇっ!?」
社長が来たの? 今!?
目を見開いて驚きの声を上げると、お母さんは「まだ外にいるかしら」と呟いた。
私は慌てて部屋の窓に駆け寄り、張りついて見下ろすと、玄関を出たところに見覚えがある高級車が停まっている。
その運転席のドアを開けようとする彼の姿が見え、急いで窓を開けた。
「社長!」
もわんとした熱気を感じつつ大声で呼ぶと、こちらを見上げた彼が柔らかく微笑む。
もしかして、昼間すれ違ったときにマスクをしていた私を見て、風邪だって気づいて……?
本当に、どれだけ心配性なんだろう。たいしたことはないというのに。
ちょっぴり呆れるけれど、その優しさはやっぱり嬉しくて、胸がきゅうっと締めつけられる。
階段の下から慌ただしげな声がして、仕方なくむくりと起き上がった私は、ドアから顔だけ出して返事をする。
「なにー?」
「今、社長さんが来てくれたのよ! あんたが風邪ひいてるからって、わざわざお見舞いに」
お菓子かなにかが入っていそうな手提げ袋を掲げるお母さんの言葉で、残っていた怠さが一気に吹き飛ぶ。
「……えぇっ!?」
社長が来たの? 今!?
目を見開いて驚きの声を上げると、お母さんは「まだ外にいるかしら」と呟いた。
私は慌てて部屋の窓に駆け寄り、張りついて見下ろすと、玄関を出たところに見覚えがある高級車が停まっている。
その運転席のドアを開けようとする彼の姿が見え、急いで窓を開けた。
「社長!」
もわんとした熱気を感じつつ大声で呼ぶと、こちらを見上げた彼が柔らかく微笑む。
もしかして、昼間すれ違ったときにマスクをしていた私を見て、風邪だって気づいて……?
本当に、どれだけ心配性なんだろう。たいしたことはないというのに。
ちょっぴり呆れるけれど、その優しさはやっぱり嬉しくて、胸がきゅうっと締めつけられる。