彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
93日目

日曜日

パッチリ目が覚めた日曜の朝8時。
掃除洗濯を済ませると車で買い物に向かった。

今日行くのは少し遠くの輸入食品を扱ってるスーパー。
限定発売のドリンク、まだあるといいんだけど。
淡い期待を胸にスーパーの駐車場に入る。

もしあったら、大人買いしたいからなるべく入り口の近くに……

なんてみんな考えるのは一緒で、休日の昼前のスーパーの駐車場はほぼ満車。

で、結局は入り口から一番遠い場所だけど、とめられただけましと思うしかない。


お目当てのドリンクを見つけて喜んでカゴに入れ、おいしそうなお菓子もいくつか買っちゃおうかなって物色中。


「何か見つかりましたか?」


不意に後ろから声が聞こえて振り返ると、そこにいたのは休日モードの主任。
デニムとかはいてて、もちろんメガネはなくて。だからなんとなくその言葉遣いに違和感。
って、そうじゃなくって。


「主任っ!え?ど、どうして?」

「近所なので、ココよく来るんです」

「え?あぁそうなんですね」


確かうちから5分とかからないって言ってたけど、こっちの方だったんだ。
なんて考えてたら、


「以前、ここで天ヶ瀬さんを見かけたこともありますし」


見かけた?
いつ?
ってこの前がはじめて来たからその時?
声かけてよ!
ていうか、私何着てた?


一気にその時のことを思い出そうと頭がフル回転するけど、たぶんたいした服装ではなかったはず。
部屋着とそう変わらない程度……


「……これ、一人で持てるんですか?」


ちょっと眉間にシワを寄せて聞く主任に、2回でいけるかな?って考えながら


「へ?あ、はい。何往復かすることになると思いますけど」

「手伝いましょうか?」

「はい?」

「荷物と一緒に私も乗せてもらわないといけないですが」


えっと何を手伝うって?
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