キミは俺のモノでしょ


一人で食べていたご飯が、三人ないし四人で食卓を囲むようになった。


リビングのテレビがついていて

その前で笑っている女性がいて

その隣にはその人の娘がいて


俺の服は当たり前のように洗濯され

汚れた食器は当たり前のように洗われ


温かい風呂に毎日入り


同じ年の女の子と通園する


そんな毎日が、淡々と過ぎた。


ついこの間までは顔も知らなかった相手と

当たり前のように一緒に過ごした。


全部、

『家族だから』という理由だけで。
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