キミは俺のモノでしょ
「おかゆあるけど、食べられる?」

「欲しくない」

「そっか。欲しくなったら言ってね」

「……どうしたの」

「え?」

「そんな手際のいい子だったっけ。キミって」

「!!」

「ビックリするよ。……別人、みたい」


無我夢中だった。

とにかくお兄ちゃんを助けたいなって。


「汗びっしょりだね」


額の汗をタオルでぬぐう。


着替え持ってこなきゃ。

アイス枕、冷凍庫にあったかな。


シーツかえたいけど動かさないほうが良さそう。

というか動けないよね、きっと。


こういうときって、顔だけじゃなくて

身体も拭いたりしたほうがいいの?


そうすればお兄ちゃんも少しはラクになるはず。


でも……わたしがやるのは……

かといってお兄ちゃんにさせるのも……
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