ケーキ屋の彼
柑菜は、その間にメインであるステーキを焼き始めることにした。
食べやすいように、一口サイズに切る。
そこで柑菜はなにかを迷い始めた。
「味付けは何がいいと思いますか?」
柑菜は、真波にアドバイスを求めた。
せっかくの友達の誕生日パーティだから、少しでも美味しいものを作りたいと柑菜は考えている。
「そうですね、私はやはり塩と胡椒でシンプルに食すのが一番好きです、お肉の味が一番楽しめる味付けだと思います」
分かりやすく、なるほど思わせるような言葉で真波は返した。
「そうですね、そうします」
柑菜はそのアドバイス通り、キッチンにある高そうな塩と胡椒を申し訳なさそうにステーキに振った。
そしてそれを焼くと、いかにも美味しそうである匂いが柑菜と真波の嗅覚を奪うのであった。