ケーキ屋の彼
「みなさん、こちらです」
駅から出て、6人は櫻子の別荘に向かった。
海沿いに立つ、緑に囲まれた一軒家。
自然に囲まれたこの立地は、夏の暑い季節の避暑地にはぴったりだ。
5人は、櫻子に案内されてそれぞれの部屋に荷物を置く。
女子チームは広めの部屋で4人1部屋、男子チームは2人1部屋。
「海が目の前にあるなんて、素晴らしいわ」
美鈴は、なにやら指でアングルを作っている。
「じゃあ、下降りようか」
4人でワイワイとお喋りをしながらリビングに向かうと、涼と秋斗はすでにソファに座っていた。
「みんな楽しそうだね」
「秋斗も楽しみなよ〜」
「うん、せっかくの休みだしね」
柑菜は、タメ語で話し合う2人を見て羨ましいと感じてしまう。
敬語だと、やはりどこか壁を感じてしまい、遠慮がちになってしまうから。