ケーキ屋の彼
「先に遊ぶ?それとも買い出し行く?」
「うーん、負けた人2人が買い出しはどうかな?男子1人は絶対で!」
「それ賛成」
亜紀と美鈴を中心に、これからの予定を話し合う。
ーーみんなで遊ぶのもいいけど、秋斗さんと2人で買い物もいいな……。
柑菜は、そう心に思いを秘める。
「じゃあ、女子と男子それぞれじゃんけんで負けた人が買い出しね」
「じゃあ、よろしくね、スーパーまでの道は家を出て右にまっすぐ歩けば着くわ」
柑菜は、負けたにもかかわらずその顔には笑顔が輝いている。
でも、それを隠そうと必死にポーカーフェイスを作ろうとすると、今度は顔がにやけてしまう。
「ごめんね、僕なんかと」
「いえ、全然、嬉しいです」
「そうなの? 柑菜さん変わってるね」
柑菜は、もちろん聞き逃さなかった、秋斗が柑菜に対して敬語を使わないで話しかけたことを。