嘘つきなキミ(続編)
ーはやとー
「こあ、ちょっとこっちにおいで。」
俺がそう言うとこあは、素直に俺の横に座った。
「これ、お守りにしといて。」
そう言って俺は、ネックレスをこあの首にかけた。
こあ「なに?」
こあは不思議そうな顔をしていた。
「お父さんとお母さんの結婚指輪だよ。」
こあ「え?何でそんな大切なものを…?」
俺は一度微笑み大きく深呼吸をした。
「こあ、今から話すことよく聞いて?」
こあ「なに…?」
分かりやすいくらい顔を引きつらせた。
「こあ、今回お父さんが退院したのはお父さんのわがままなんだ。」
こあ「え?」
「赤羽先生わかるだろ?」
こあ「うん。」
「赤羽先生に頼んで退院させてもらったんだ。」
こあ「何で…?」
「お父さんダメだった。」
こあ「え…?」
「お父さんな、頭の中に腫瘍って言って赤ちゃんの握りこぶしくらいの大きさの出来物が出来ちゃったんだ。」
こあ「でも、手術すれば治るんだよね?」
俺は首を振った。
「手術は、出来ないんだ。」
こあの目からは次々と涙がこぼれ落ちた。
「ごめんな。お父さん、勝てなかった。」
こあ「なんで…なんでお父さんばっかり…」
「なんでかな…?お父さんも沢山考えたけど、その答えは分からなかった。」
こあ「…」
こあは俯いてしまった。
「こあ、泣くな。顔を上げろ。」
顔を上げたこあは唇を噛み締め、泣くのを我慢しようとしていた。
そして
こあ「お父さん…」
「なんだ?」
こあ「こあのこと、置いてかないで…」
今にも消えそうな声で呟いた。
俺はなにも言えなかった。
「こあ、ちょっとこっちにおいで。」
俺がそう言うとこあは、素直に俺の横に座った。
「これ、お守りにしといて。」
そう言って俺は、ネックレスをこあの首にかけた。
こあ「なに?」
こあは不思議そうな顔をしていた。
「お父さんとお母さんの結婚指輪だよ。」
こあ「え?何でそんな大切なものを…?」
俺は一度微笑み大きく深呼吸をした。
「こあ、今から話すことよく聞いて?」
こあ「なに…?」
分かりやすいくらい顔を引きつらせた。
「こあ、今回お父さんが退院したのはお父さんのわがままなんだ。」
こあ「え?」
「赤羽先生わかるだろ?」
こあ「うん。」
「赤羽先生に頼んで退院させてもらったんだ。」
こあ「何で…?」
「お父さんダメだった。」
こあ「え…?」
「お父さんな、頭の中に腫瘍って言って赤ちゃんの握りこぶしくらいの大きさの出来物が出来ちゃったんだ。」
こあ「でも、手術すれば治るんだよね?」
俺は首を振った。
「手術は、出来ないんだ。」
こあの目からは次々と涙がこぼれ落ちた。
「ごめんな。お父さん、勝てなかった。」
こあ「なんで…なんでお父さんばっかり…」
「なんでかな…?お父さんも沢山考えたけど、その答えは分からなかった。」
こあ「…」
こあは俯いてしまった。
「こあ、泣くな。顔を上げろ。」
顔を上げたこあは唇を噛み締め、泣くのを我慢しようとしていた。
そして
こあ「お父さん…」
「なんだ?」
こあ「こあのこと、置いてかないで…」
今にも消えそうな声で呟いた。
俺はなにも言えなかった。