たとえ、涙が頬を濡らしても。



─楓 sideー


とうとう冬汰の中発作が多くなった…

度々、嘔吐を繰り返して…

見ているのも辛い。


また今日も、発作が出始めたって電話が合ってすぐに駆けつけた。


両親とも、仕事が夜遅く21時過ぎでもまだ帰ってきてない…


冬汰とは夏祭り以降も気まずさは変わらない。

だけど、そんなこともうどうでもいい!


横になることすら苦しい中発作

なんとか少しは会話は出来るけど、発作中は動作行動がかなり難しい…



『…もう…死ぬかもな』


「そんな……そんなの嫌!」


『お前…手首切るの…止めろよな』


「…っ」



私の左手を掴んだ冬汰…


夏祭りの次の日、もういっそ死んでしまいたいなんて考えて、手首を切ってしまった…


死にたいのに…死に切れなくて。


死ぬのが恐くて震えた。

そんな恐怖の中で冬汰は生きてきたのだと思うと涙が止まらなくなった。



『はぁ…っ…はぁ…』


「冬汰!?」



ねぇ…お願い!!早く…


電話繋がってよ…!!


冬汰の両親に中々電話が繋がらなくて…





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