たとえ、涙が頬を濡らしても。
待って…冬汰の口唇…!!
「チアノーゼ…」
爪も!?
《バタッ…─────》
「冬汰…冬汰!?」
もう病院に電話するしかない!
頭の中では分かってても震えて電話番号が押せなくて…──
『迷惑…かけて…ごめん…な』
「そんなのどうでもいいよ!」
『…はぁ…はぁ…』
震える指で電話番号をタップして、やっとの思いで救急車を呼んだ。
こんな時に、なんで冬汰のことほっとけるのよ!
夏翔もどこほっつき歩いてるのよ!!
救急車に電話した後、夏翔に電話をかけ続けると、やっと繋がった…!!
《「夏翔!!どこいるの!?」》
《『はぁ?どうしたんだよ』》
《「冬汰が…冬汰が…もう」》
《『兄貴が?
待って、救急車の音…まさか!』》
《「搬送先は〇〇病院だから…お願い…来て…私もう、恐くて見てられない」》
《『ッ…すぐ行くから待ってろ!』》
ブチッと切られた電話…
お願い…
冬汰…
死なないでよ…!!
─楓 side end─