たとえ、涙が頬を濡らしても。



…──────────



家に帰ると、LINEを事前に送ったからか俊稀はいつでも出られるように準備してくれていた。



「絵のこと、言ってなかったのに…」


『ははっ、誰の為に描いたんだよ?
ちゃんと見せないまま5年だぞ』


「…ありがとう」



クローゼットの奥に閉まっていた絵。

賞を受賞出来たから、恥ずかしながら額縁に入れられてある…

もう、見ることないと勝手に思ってた…



『夏翔待たせてんだろ?
行くぞ?』


「あ、うん!」



そういえば、俊稀と夏翔の出会い…面白かったな。





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